バスと徒歩で行く鹿児島~屋久島旅行(2日目)

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旅行2日目ということでいよいよ屋久島観光になります~。

1日目はこちらからどうぞ↓

 

バスと徒歩で行く鹿児島~屋久島旅行(1日目) - palpalpalpunteのブログ

 

■二日目:屋久島(縄文杉トレッキング)

 

・4:00;起床~ホテル出発

朝が!はやい!!

…とはいえこればかりは仕方ないのです。世界遺産である縄文杉を見るためには往復10時間のトレッキングコースを歩く必要があります。日が沈む前に下山することを考えると、必然、出発はこのくらいの時間になってしまうようです。

いそいそと準備をして、4:30頃、ホテルから直接出るバスに乗り込みました。

直接バスが来るのは、私たちが宿泊したシーサイドホテル屋久島だけだったと思います。朝早いとバス停まで歩くのも少し億劫なので、ありがたいことですね。

 

・5:30;屋久杉自然館到着~荒川登山口

 

1時間ほどバスに揺られて、屋久杉自然館というところにつきました。屋久杉トレッキングコースは自然保護の観点から入山規制が敷かれているため、登山者は必ずこの屋久杉自然館からでる登山バスに乗らなくてはなりません。レンタカーで来てる人もここで車を降りなければならないわけです。
ちょなみに登山バスは前日までに乗車券を買うことを推奨されているので、できればあらかじめ買っておくのがいいです。購入場所は屋久島各地に設置されています。

登山バスに乗っている時間は30分ほどです。朝早くではありましたが、バス内は人でいっぱい。緊張と期待、そして眠気で車内は包まれていました。

そして。

6:00、荒川登山口到着!!!

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まだ日は昇っていないものの、空はすでに白み、あたりはすっかり明るくなっていました。ふと見渡せば、一面の緑、緑、緑。圧倒的なスケールを以て我々を押しつぶさんとする自然は、私の想像をはるかに超えるものでした。

そして、これから始まるであろう冒険の予感に、私はほう、とため息をついたのです。

みたいな感じです。

ちなみに3月ということもあってめちゃくちゃ寒かったです。しかし、アドレナリンがでていたためか、さほど気にはなりませんでした。

 

6:30;トレッキング開始

トイレやら準備運動やらをごく簡単に済ませ、いよいよ出発しました。トレッキングコースのうち半分ほどは、かつて伐採した木材を運ぶために使われていたトロッコ線路の上をなぞるように進んでいきます。

ロッコ自体は昭和44年に運航を終了したそうです。

コース周辺にはかつて居住区もあり、少なくない人が住んでいたようですが、いまはわずかにその痕跡を残すのみ。苔に覆われんとするかつての人々の暮らしの痕が、ノスタルジーを呼び起こします。

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トレッキングコース入口

 

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レトロな雰囲気の洞窟

 

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友人が脚を滑らせて落ちかけた橋

 

9:00;本格的な山道に

トレッキングコースの中ごろまで来ると、いよいよ本格的な山道が始まります。

傾斜もきつく、岩を手づかみで登って行かなくてはいけないようなところもあり、登山初心者としてはけっこうきつかったです。

ですがウィルソン杉や大王杉といった名所があらわれるのもここから。気持ちが折れない様にゆっくりゆっくりと登っていきました。

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翁杉 sekiroのボスです

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ウィルソン株、外から見ると地味ですが...
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中にすっぽり入ることができます

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大王杉(だった気がする)

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実はかなり歩かないと、自然遺産区画には入りません

 

11:30;縄文杉到着

霧につつまれた山中に、突如としてそれは姿を現しました。

7000年の時を生きたかの巨木は、その身に宿す歴史と生命力を誇示するでもなく、ただそこにあるように、そこにあり続けるように、悠然とそこに構え立ちます。

ここたどり着くまでに消耗しきった私の体はもはや言葉を忘れ、ただ茫然と。

しばしの間呼吸も忘れ立ち尽くすのでした。

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私の写真ではこの凄さは表現できない...!

実際に見てみてください!

 

12:00;下山~

名残り惜しいですが、昼過ぎには下山を開始しました。

途中、昼食も摂りました。おいしかったのですが、標高が高かったことやそれまでに汗をたくさんかいていたことが災いして、まぁとにかく寒かったです。もう少し頑張って、山の中腹くらいで食べてもよかったかもしれません。それか着替えをしっかり用意していくかですね!

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面白い形した岩

 

15:00;荒川登山口到着

山は登るより下りるほうが大変とはよく言いますが、実際その通りでした。昨日まで降っていた雨のためか非常に滑りやすくなっている岩を降りていく作業はたいへん労力を伴うものでした。実際私は何回かしりもちをつきましたし、友人は足を滑らせて川に突っ込みました(笑)。とはいえ時間自体はさほどかからず、行きの半分以下の時間で帰ってくることが出来ました。途中、川のほとりでゆっくり休憩しました。岩の上で寝転ぶとなかなか気持ちよかったです。

 

15:30;屋久杉自然館出発~安房

登山の疲労もあり、一刻もはやく宿に帰りたいところではあったのですがここで一つ問題が生じます。そう、帰りのバスが無いのです。本来はホテルまで直通のバスに乗る予定だったのですが、それが来るのは1時間以上あと。本来よりかなりハイペースでトレッキングすることが出来てしまったために、すこし面倒なことになってしましまいました。レンタカーを持っていないことの弊害がここで生じてしまいました…

仕方ないので、一番最初に来たバスにのって安房に行きました。ここからバスの乗換えをして、ホテルがある宮之浦に行く形になります。また、乗換えのバスが来るまでのあいだ、近くにあったお土産屋さん、武田館に立ち寄りました。

屋久杉を利用した工芸品が多くある、昔ながらの雰囲気のいいお店でした。ここで鹿児島の有名な焼酎、「愛子」を購入しました。名前からでしょうか、皇太子妃殿下へ献上され話題を呼んだ焼酎です。

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ちなみに屋久島含め鹿児島の土産コーナーでは日本酒はまず売ってません。焼酎だけです。なんとなく日本酒は日本中どこでも作っているものと思っていましたがそういうわけでもないようです。

 

屋久島の屋久杉加工・土産物のお店武田館

 

17:30;ホテル到着

風呂はいって飯食って寝ました。ビール旨かったです。

シーサイドホテル屋久島は露店風呂がないのが残念なところなのですが、そのかわり良いサウナがあります。限界までサウナ入って、直後に水風呂キメると合法的のにトリップできるそうですので、皆さんもぜひ。私はやらないですけど。

 

 

 

バスと徒歩で行く鹿児島~屋久島旅行(1日目)

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おちおち旅行にも行けなくなってきた昨今ではありますが、前に行ってきた屋久島(ついでに鹿児島)旅行について、忘れないうちに書いておこうと思います。レンタカー必須とされる屋久島ですが、自分含め三人とも無免許またはペーパー。タクシーを使うお金もありません。どうにかして、島内のバス網だけを利用して観光しよう!ということでやってみました。なにかの参考になれば幸いです。

 

■一日目:羽田~霧島~屋久

 

・5:30;羽田空港集合~出発

寄り道ではあるものの鹿児島もがっつり観光したかったので、6:30の便で朝早くに出発です。一応1時間前に集合しましたが、30分前で充分だったかも。自分は始発でもこの時間に間に合わなそうだったので、蒲田の漫画喫茶に前泊しました。蒲田は漫画喫茶やカプホが多くあり、前泊に最適です。特に快活クラブは完全個室、シャワー無料で満足度高かったですね〜。

 

快活CLUB|蒲田駅西口店のご案内|店舗検索・料金

 

・8:20;鹿児島空港到着

二時間ほどで鹿児島空港に到着。本来ならすぐにでも温泉地・霧島に出発したいところでしたが、なにぶん車がありません。バスも一時間待たないと来ないので、やむなく空港で時間をつぶすことにしました。空港内にはパノラマ展望台や、展示室、さらには足湯があり意外と楽しむことが出来ました。

 

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機内からの写真

 

・9:40;鹿児島空港出発~塩浸温泉

まずは霧島観光と調べると必ずヒットする塩浸温泉へ。この旅行までは全く知らなかったのですが、どうやら坂本竜馬とお龍さんが新婚旅行で訪れた土地だそうで。写真をみてもいい感じだったので、実際に行ってみたのですが…

正直...しょぼかった...かも...

足湯はやってなかったし(時期によってはやってるみたい)、お風呂はちっちゃそうだし…

ただ、少し階段を上がったところにあるお社は雰囲気があってよかったです。巨岩の隙間の近くに風神さんと書かれた木札が立っていました。風神様、じゃないんですね。機会があったら「さん」呼びと「様」呼びの差異について調べてみたいところです。あと鴨がいっぱいいて可愛かったです。

車でちょっと立ち寄るのには良いんですが、わざわざバス使って行くほどじゃないかもですね〜

 

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ひっそりと佇む鳥居

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風神さん(ドラマTrickに出てきそうな雰囲気)

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顔出せそうで出せないちょっと出せる顔出しパネル

 

30分くらいで塩浸の観光は終わったのですが、なにぶん山中なのでまたもやバスは1時間近く待たないとやってきません。ただ待つのも退屈なので、バスの路線に沿ってふらふら歩くことにしました。結局、4つ先のバス停まで行きました。いい運動にはなったかも…

 

・11:50;霧島温泉市場到着~丸尾の滝~千畳敷

霧島温泉市場には草津のような温泉地を期待していったのですが、割合ちいさな、道の駅のようなところでした。ちょうどいい時間ではあったのでここで軽く昼食を取りましたが、あまり長居できる場所ではありませんでしたね。

 

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温泉卵とか売ってました

 

しかし、周囲を散策してみると意外にも楽しめる場所が多くありました!例えば、温泉市場から徒歩5分で行ける丸尾の滝。こちらは水流の中に温泉成分が含まれており、エメラルドグリーンに輝く美しい滝つぼを楽しむことが出来ました。


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丸尾の滝


また、その近くには千畳敷と呼ばれる、石畳状の川底が続く奇景が存在しています。ここに来るにはかなり険しい山道を進まなければなりませんでしたが、それに値するだけの絶景でした。また霧島という名の通り、この地域は天然の温泉の湯気と霧が混じりあい、白くかすむ幻想的な光景が時として広がります。霧がスモークのように働き、ちょっとしたエモい写真を撮ることが出来ました(笑)。まるで異世界のようです。

 

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千畳敷にて

 

・14:30;霧島ホテル到着

 日帰り温泉を利用するために霧島ホテルに向かいました。ここには、25mほどもある巨大な浴場が存在しており、四方から湯が流れ落ちるその光景はまさに絶景というほかありません。端的にいえばハワイアンズです。ここに着くまでに雨が降り出して大変だったのですが、最寄りのバス停までホテルさんが迎えの車を出してくれました。心づかいがありがたかったです。温泉もとても気持ちよく、大満足でした!!
結局、1時間半くらい入っていたと思います。

 

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館内大浴場(公式サイトより引用)

 

霧島ホテル 公式サイト|鹿児島 霧島温泉なら霧島ホテル

 

・16:30;霧島ホテル出発~鹿児島空港
帰りは霧島ホテル最寄りのバス停から鹿児島空港まで直通のバスが出ているので楽でした。本当は霧島神宮というところにも行きたかったのですが、時間の都合上断念しました…。車だったら行けたかもしれません。

 

・18:30屋久島空港到着~シーサイドホテル屋久

鹿児島空港から屋久島までは大体40分くらいのフライトでした。短くはあったのですがその間、かなり揺れました…。どうやら屋久島周辺は天候不良が多く、欠航も少なくないようです。わずかに不安を残しながら、無事、屋久島空港に到着しました。

空港からは送迎車に乗って、シーサイドホテル屋久島というホテルに直行しました。海辺のホテルで、客室によっては雄大な海の眺望を楽しむことが出来ます。また、トレッキング客へのサービスも手厚く、トレッキング道具一式のレンタルのほか、登山バスチケットの購入、翌日の弁当の購入等も行えます。ちなみに、レンタカーの貸出もしているのですが、こちらは旅行の趣旨に反するので当然利用しませんでした。

 

屋久島の海を一望する絶景宿 シーサイドホテル屋久島(公式サイト)

 

ちなみに1日目でかかったバス代は1500円くらいでした!